父と娘

	こちらはショーン豆さん宅。 豆さんにも実は悩みがありました。 いつまでたってもボロ車にしか乗れないこと？ いや、それも確かに悩みだが、、、。
	豆さんのお仕事は会社のウェブマスター。 夜勤が多くて帰宅は深夜になることがほとんどです。 今日も冷凍食品をチンして深夜のお食事。 「このごろ花子とちっとも話せてないような気がするなあ、、、。」 娘の花子ちゃんとのコミュニケーション不足が、パパ豆さんの悩みなのでありました。
	今日は久しぶりに早めの帰宅。 さっそく花子ちゃんをつかまえて一生懸命おしゃべりするパパ。 「なんと言っても一番いいバーベルは、、、」
	「パパ、私バーベルとか興味ないのよ。」 うん、いい会話だ。 パパひとり大満足。
	「体を鍛えるための水泳法はだな、、」
	「パパ、私ね、泳ぐのも嫌いなの。」 うんうん、会話がはずんでるぞ。 パパ嬉しそう。 なんかずれてるよ、、、、豆さん、、、、。
	「山歩きの基本はな」
	「パパ、私もう寝るね。」
	おかしい。あんなに会話がはずんでいたのに。 パジャマに着替えた花子ちゃんをまだつかまえるパパ豆さん。 「パパが子供の頃にはコマ回しが流行って、、」 「おやすみなさい、パパ。」
	結局この日もひとりで夕飯を食べる豆さん。 立ち食いかよ。
	翌朝。 「花子、今日パパ仕事休みなんだ。公園にでも行こう。」 「公園？お天気あんまりよくないし、、、。」 乗り気じゃない花子ちゃん。
	気の進まない花子ちゃんを連れてふたりは公園にやってきました。 ぼ〜っと噴水を眺める二人。 か、、、会話がない、、、。
	あまりのしらけっぷりに管理人もきょろきょろしていたら。 あ、オウムの餌やりに行列できてるう。
	パパ豆さん、花子ちゃんの手をとると、広場に連れて行きました。 何するのかな？？
	「よ〜し、花子。パパを倒してみろ！」 突然ボクシングはじめちゃう豆さん。 花子ちゃんも楽しそうにパパにパンチ。
	「いえ〜い、花子の勝利〜。」 ふたりとも楽しそうだあ。
	たっぷり遊んでお家に帰ったふたり。 「パパ、今日は私のためにお仕事休んでくれてありがとう。」 「また行こうな。」 よかったね、豆さん。
豆さん父娘でございます〜。 豆さん、せっかく花子ちゃんとお話できる時間ができても男くさ〜い話しかしないのよね（汗）。 父と娘は難しいわ。 公園でも最初ちっとも話しないので一生懸命「遊べ！！！」って指示出したらボクシングなんかしちゃってびっくり。 でも楽しそうでした〜ほのぼの。ああ、良かったよう。

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